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地下アイドルから”NEO歌謡シンガー”へ。メジャーデビューまでの城所葵さんの紆余曲折ストーリーに密着

2019年10月1日

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シンガーソングライターとして。ゼロからのスタート

ーーハードスケジュールからパニック障害を発症。地下アイドルを卒業し、シンガーソングライターとして出発。

俵谷:何をキッカケに卒業したんですか?

城所さん:実はパニック障害になってしまったんです。

ある日、帰りの電車に乗っていたら突然汗が出てきて顔面蒼白になってしまったんです。

実はこの頃、ずっと胃が気持ち悪かったんです。

様子がおかしいので、1ヶ月経ったころに病院で診てもらったら、パニック障害と診断されました。

そこからは、1年間かけて徐々にライブの本数を減らして、最終的に事務所を円満退社しました。

俵谷:いろいろ、大変なことがあったのですね……。そこからはゼロスタート?

城所さん:そうです。全て自分でやりました。

今まで対バンした人や関係者に連絡して、ブッキングや作曲を手伝ってもらったり、オリジナル曲も数曲しかなかったので、新曲を作って2年目から路上ライブを始めました。

俵谷:路上ライブをする時不安はなかったですか?

城所さん:私を知らない人に歌を聞いてもらいたいという気持ちが強かったので、不安はなかったですね。

しかも、初回に川崎で行った路上ライブが2日間で50枚もCDが売れちゃって!

俵谷:え!すごいですね!

城所さん:楽勝とかそういう気持ちではなく、純粋に路上ライブの力のすごさや可能性を感じましたね。

一人の力に限界を感じる。もうひとつの上のステージ「メジャー」へ

ーー順調満帆だったが一人の力に限界を感じる。さらに次のステージに進むべくメジャーへ。

俵谷:聞いていると、滑り出しから順調に感じるのですが、いつメジャーに進もうと思ったのですか?

城所さん:4、5年と年数を重ねると、一人で全てをこなすのに限界を感じてしまって……。

最初の頃は、アルバイトにライブに練習に……とハードスケジュールをこなしていました。

ただ、無理がたたって腱鞘炎になりました。最初は頑張って続けてましたが、肩までしびれが出るようになって……。

歌だけで食べていけるけど、これを続けることは先が見えないし、また次のステップに進むことを考えると一人だと難しいなと思ってしまって。

俵谷:そこからメジャーに行くためにどのようなことをしましたか?

城所さん:具体的な行動は特になくて、「とにかく仲間が欲しい」って発信していたかもしれません。

そうすると、ちらほらと興味を持ってくれる人が出てきて、去年の5月には今の所属事務所の社長さんと、昨年の秋頃にはレーベルの人とつながることができました。

他にも、事務所とは関係のないところで、ホテルで歌う仕事や、ラジオのパーソナリティの仕事など新しい縁が増えて、活動の幅が広がりました。

俵谷:活動を長く続けていく中で分かった苦労はありますか?

城所さん:全部、自分でやらなければいけないことですね。

昔は、「全部自分でやらないと」背負い込んでいたと思います。

最初は人に頼るのが怖かったですが、今はレーベルさんにCDのプロモーションの一部を任せて、舞台監督も知り合いのギタリストの方にお願いして、という感じで、「適材適所」の大切さに気づけましたね。

やっぱり、私は歌うことが好きですし、そこに専念するのが良いなと。

「垣根を超えた」歌手になりたい

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俵谷:ここからは、曲について色々とお話しお伺いできればなと思います。

今回、「NEO歌謡コンチェルト・上巻/下巻」が発売されましたが、こだわりやそこに込められた想いをお聞きしてもよいですか?

NEO歌謡コンチェルト・上巻/下巻

城所さん:今回、新曲が2曲収録されているのですが、この2曲はメジャーデビューが決まってから作りました。

今までは時間をかけて作っていましたが、今回は時間も限られていて、今まで以上に自分と向き合う時間をとりました。

そこで完成したのが「シリウス一番星」です。

俵谷:有線放送でTOP10入りしたらしいですね!

城所さん:おかげさまで!この曲はとにかく人の心に響く歌謡曲にしたかったです。

なので、メロディにはこだわりました。

サビこそ短いですが、歌詞に濃い情報が詰まっています。

俵谷:自分の実体験が入っている?

城所さん:実体験も入っていますね。

特に、今回の「シリウス〜一番星〜」は、今お話しさせていただいている”ヒストリー”そのものです。

2番目の「小さくていい 惨めでもいい 強がりでもいい 今は泣いていいよ」という歌詞は、夢を追いかけて頑張っている人にかけたい言葉です。

一番星を目指している人に聞いてもらいたい曲です。

俵谷:歌謡曲は、若い人にあまり馴染みのないジャンルだと思います。魅力を教えてください。

城所さん:歌謡曲と分類しているから、若い世代に届かなくなったのかなと私は感じています。

私としては、「NEO歌謡」という方法で歌謡曲をもっと知ってもらいたいと思っています。

俵谷:そもそもなんで歌謡曲が好きなんでしょう?

城所さん:歌謡曲を歌う人って基本的に歌唱力が高いんですよ。

あと、独自の世界観を持っている人が多いです。

「歌詞が少ないのに、情報量が多い」人に想像させる余白があるところに魅力を感じました。侘び寂びというか。

俵谷:目標にしている歌手は?

城所さん:あえて一人に絞るなら、石川さゆりさんですね。

歌の説得力や世界観はもちろん、歌いざまに気迫があるというか。

また、J-popなど他ジャンルの人とコラボしてて、新しいことにチャレンジしていますよね。

演歌の人はデビュー直後から多数のステージや営業ライブなど、特に人前での経験値が高く、トークも面白くて、もっと世の中に広まってくれたらいいなと思っています。

今後の目標について

俵谷:最後に。今後の目標について聞かせてください!

城所さん:ジャンルの垣根を超えられる歌手になりたいと思います。

私は「NEO歌謡」というジャンルで活動をしていますが、今音楽業界では「ジャンルを越境する」ことがトレンドになっています。

氷川きよしさんとか石川さゆりさんとか。そこに私も入っていければと思っています。

あとは、かねがね皆さんにもお話ししているNHKホールでのワンマンライブを実現させたいです。

うちのおばあちゃんが演歌歌謡が大好きなので元気なうちに叶えられればと思います。

俵谷:長い時間ありがとうございました!

プロフィール

城所葵(きどころあおい)


愛知県一宮市出身。歌謡シンガーソングライターとして活動中。エイフォースエンタテイメントより8/21にメジャーデビュー。(販売は徳間クラウンミュージック)『NEO歌謡コンチェルト 上巻・下巻』2枚同時発売。現在は演歌歌謡の魅力を幅広い世代に伝えるため、古き良き歌謡曲の懐かしさもあり、現代のポップスにも近い楽曲を自らつくり『NEO歌謡』として歌っている。11/22@下北沢ラグーナにてワンマンライブを開催予定。
https://aoi-kidokoro.jimdo.com/
Twitter:@kidokoroaoi

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MUSICROWD(ミュージッククラウド)編集部

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